漫画好きにはたまらない「妖怪漫画」ならコレ！おすすめ15選

妖怪たちが登場する妖怪漫画で「ドキドキ、わくわくしたいな・・」と思っていませんか？

妖怪やお化け、妖などが出てくる妖怪漫画。怖いだけじゃない、意外と人間味があって憎めない妖怪たち。

実は、私も妖怪漫画が大好きなんです。不思議な力がある妖や、人間と寄り添ってくれる妖たち。現実では考えられない現象など、ファンタジーでありヒューマンドラマであり・・読み出すと止まりません。

「妖怪漫画」と言っても内容はさまざまですよね。今回は、怖いけどなぜか惹かれる妖怪たちが登場する、筆者おすすめの妖怪漫画15選紹介していきます。

きっとお気に入りの妖怪漫画が見つかるので最後まで読み進めてみてください。

アイキャッチ画像：筆者作成

①人間と妖怪が織りなす心温まる物語『夏目友人帳』

「夏目友人帳」は、幼い頃から人間には見えない妖怪が見える主人公の夏目貴志が、祖母レイコの遺品である「友人帳」を手に入れることで物語は動き出します。

「友人帳」は、かつて自分と同じように高い霊力を持ったレイコが妖怪たちと勝負して奪った名前の契約書だったのです。

「友人帳」に記された妖怪たちの名前を返そうと決意した貴志。ひょんなことから出会った斑（にゃんこ先生）と共に、妖怪たちにレイコに奪われた名を返していきます。

「夏目友人帳」は、2022年1月時点で国内累計発行部数は1700万部を突破しています。アニメシリーズは2008年から6作が放送さていて、大人気の漫画です。

一人ぼっちだった貴志が友人帳を手にしたことから、妖怪たちの心に触れ彼らの優しさや寂しさを知り、妖怪を受け入れるようになっていきます。

1話ずつ違う妖怪たちとのお話なので、あなたのお気に入りの妖怪とのストーリーが見つかるかもしれませんね。

②社を持たない貧乏神と神々とのバトル『ノラガミ』

「ノラガミ」は、社を持たない無名の神、夜ト(やと)が自分を生み出した父様（ととさま）との因縁を断ち切るべく戦う物語です。

社を持たない無名の神である夜ト(やと)は、自分の社を築こうと5円の賽銭でなんでも引き受ける自称デリバリーゴッドです。

夜トとその周りに存在する、日本の神々をも巻き込む壮大なバトル。神、神器、妖、人間、半妖が送る和風ファンタジーと言えます。日本の神と彼らの神器の関係は、互いに尊重し合うものでぐっとくる場面も多く胸を打ちます。

夜トを助けようと交通事故にあい、半妖になってしまう壱岐ひより。彼女を助けるため、自分の神器とした雪音と夜トの3人が中心に物語は進んでいきます。

「ノラガミ」は、2014年と2015年にアニメ化もされました。また、2024年2月時点で全世界累計発行部数は800万部を記録している漫画なんです。

絵がとてもきれいなのと、バトルばかりでなく登場人物がとっても魅力的なのもおすすめですよ。

③烏森の力の源っていったい何！？『結界師』

「結界師」は、主人公である墨村良守（すみむら よしもり）が夜の学校を舞台に「結界術」を使い妖怪を退治していく物語です。

妖を呼び寄せ、その力を高めてしまう烏森（からすもり）の地を妖退治専門の墨村家と隣にある雪村家が管理しています。墨村家の良守と雪村家の時音が、烏森の地に建つ私立烏森学園に寄り付く妖を夜な夜な退治する日常を送っていました。

この烏森を舞台にさまざまな組織や、妖たちとの戦いを通じて良守は成長していきます。その後、烏森の全貌が解き明かされていくのです。

ただの妖退治だけでなく、烏森を中心に力あるものたちが繰り広げる行動は、それぞれの強い思いによってすすんでいきます。登場人物たちが背負っているものがちょっと切なくて、みな本当のところはいい奴なんですよ。

何が一番良き事なのか・・土地神、異能、妖、人間・・この世にある存在すべてがベストの状態を目指して試行錯誤する良守を通して考える作品ですね。

最終巻は、すべてのことの答え合わせみたいで、それぞれの思いが切ないというかちょっとやるせないんですが、すべてが終わった後の良守と時音のこれからの未来がちょっと見れてほっとした感じでした。最終巻はぜひ読んでほしいです。

④妖怪も幽霊もみんな仲間『妖怪アパートの幽雅な日常』

「妖怪アパートの幽雅な日常」は、主人公の稲葉夕士が学生寮つきの高校に進学するところからはじまります。彼は、中学一年生の時に両親を交通事故で亡くし、伯父夫婦に引き取られます。叔父夫婦に対し、申し訳なさで寮つきの高校進学を目指すのです。

晴れて高校進学！と思ったのも束の間、入居予定の寮舎が火事で全焼したため、行き場をなくしてしまいます。途方に暮れていると、不思議な子どもの声に導かれ訪れた不動産で格安の「寿荘」を紹介されます。

実はこのアパート、出るらしい・・人間に紛れて妖怪・幽霊の類が暮らす妖怪アパートだったのです。夕士は、最初は平然と現れる妖怪や、幽霊たちに驚きますが家に帰ることもできず寿荘での暮らしをスタートさせます。

この物語は、夕士がアパートの住人たちと過ごすうちに、住人たちから様々な事を学び成長し、自分の進むべき道を見つけ旅立っていくヒューマンドラマ。

住人たちが時折ぐっとくる言葉を発して、刺さるんです。人によって違いはありますが、ちょっとした応援メッセージっぽいです。

とっても人間臭いな～って思いました。近隣住民と関わらず生活するのが普通になってきた現在において、この「寿荘」はちょっと面倒！と思う人もいるでしょう。でも、そのお節介も居心地が良くなっていくから不思議です。

⑤僕の姿を見てはいけないよ『百地さん家のあやかし王子』

「百地さん家のあやかし王子」は妖力を宿す百地家が舞台となっています。現世と幽世の狭間に建つ百地家。赤ん坊の頃事故で両親を亡くした百地ひまりが、16歳の誕生日に送られてきた遺言状により百地家を相続することになります。

さっそく百地家に向かうひまりですが、そこには葵・紫・伊勢と名乗る3人組が住んでいて・・不思議な領域に建っている百地家を舞台にひまりと妖怪たちの日々が始まります。

天涯孤独の百地ひまり。両親の記憶はなく、施設で育ちますがとてもポジティブな性格で元気な主人公です。それでも、両親が残してくれた百地家に行けば両親の面影を見出せるかもしれないと期待を膨らませます。

この物語は、妖怪が人間の身近に存在しているということ。そして、巨大な妖怪を持った葵が人生を諦めかけていた時に現れたひまり。葵はひまりに徐々に心を開き生きる希望を持つようになります。

とにかく絵が綺麗ですよね。色々な妖怪が出てくるんですが、それぞれに物語があってどれもなんだか切ないんです。結局、百地家ってなんなんですかね・・最終巻は一応ハッピーエンドなんですが、崩壊したはずの百地家が・・！？

⑥オカルト的現象を解決！『真夜中のオカルト公務員』

「真夜中のオカルト公務員」はちょっと変わった部署に配属になった主人公が、自分の秘めたる力に目覚め妖怪たちの問題ごとを解決していく公務員のお話です。

妖怪、精霊、神々は、一般の人間には感知されない超常的存在であるアナザーと呼ばれています。東京23区全ての区役所に人知れず存在する「夜間地域交流課」は、オカルトと認識されるこれらの現象を解決する特殊な課です。

そこに配属された社会人一年生の宮古新。何もわからないまま業務をこなしているうちに、自分がアナザーの声を聞ける「砂の耳」という稀な特異性質を持つことが判明します。

アナザーたちはどこか人間臭さもあったりして、共感する部分もあります。人間とうまく線引きしながら共生しているんですが、ちょっと問題行動があると夜間地域交流課の職員たちが出動するわけです。

新たに付きまとう神、ウェウェコヨトル（琥珀）を1000年周期で現れ定期的に世界を滅ぼすとされる兄、アステカ神ケツァルコアトルから守るべく奮闘していきます。

さて、安倍晴明ほどの力など持ち合わせない新が、どうやって琥珀を守るのか・・兄弟喧嘩にしては規模が大きいですが、地球が破滅するかもしれない！最後はどう収束するのか、ぜひ読んでみてくださいね。

⑦おいしい食事は癒しの薬『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします』

「かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします」は借金のかたに鬼神にさらわれた主人公が、鬼神との嫁入りを阻止すべく奮起する物語です。

生まれながらに、妖を見る能力を持つ女子大生の津場木 葵。日頃から料理で野良妖を餌付けする毎日を送っていました。

しかし、突然祖父の借金のかたに、隠世（かくりょ）にある妖たちの宿「天神屋」の大旦那である鬼神に連れさられてしまいます。

葵は、大旦那に嫁入りしなくてはならないのですが、どうしても大旦那との嫁入りが嫌で彼女は得意の料理の腕前を武器に、働いて借金を返そうと奮起します。

祖父の津場木 史郎も妖が見える力を持っていて、実は退魔師の家系の出で現当主の弟です。葵には妖から身を守る術として料理を教えるのですが‥なぜに、借金のかたに葵を嫁に嫁がせる約束をしたのやら。本当にクズ人間だったのかな。

「天神屋」で繰り広げられる葵と妖たちの、ほっこり優しい物語をちょっと覗いてみませんか？物語で出てくる料理の作り方も載っているので、作ってみたくなりますよ。

やっぱりおいしいごはんは最強ですよね。私も葵のごはん食べたい！と思いました。実は、大旦那と葵は、彼女が幼き頃に1度出会っていて・・謎の面を付けた妖が最後はいったい誰だったのかあなた自身で確認してくださいね。

⑧予期せぬ力が覚醒した少女の未来は？『わが家は祇園の拝み屋さん』

「わが家は祇園の拝み屋さん」は、不思議な力が突然覚醒した主人公が、自分の力を受け入れ成長していく物語です。

ある日突然不思議な力が覚醒した東京に住む16歳の小春は、その力のせいで不登校になってしまいます。

まじめで頑張り屋の小春は、自分の不思議な力に悩まされている時、京都にいる父方の祖母吉乃から店を手伝うよう提案されます。

自分の家にいてもなんの解決にもならないと思い、小春は京都へ。吉乃が祇園で営む「さくら庵」という雑貨屋の手伝いをはじめることになります。

実は祖母は、陰陽師家系の出身でその力を使って町の「祇園の拝み屋さん」をしています。小春は、驚きはしたものの、自分の力が吉乃の力を受け継いでいることを知るのです。

霊や妖が引き起こす怪奇現象の謎を解きあかしていく祖母を見て、彼女のようになりといと新たな夢が芽生えていきます。

短編でいろいろな霊や妖の謎解きをしていくのですが、切ないものや心温まるものが多くて毎回「今回はどんなお話だろう」とワクワクしながら読みました。

小春が、自分の不思議な力を受け入れて前向きになれてほっとしましたね。最初は、もう外に出るのが怖くと怖くて・・「どうなっちゃうの？この子・・」と心配でしたから。

悩める少女が成長していく様をどうぞ応援してあげてくださいね。

⑨女子高生がある日突然土地神に！『神様はじめました』

「神様はじめました」は、妖怪と人間との時空を超えたラブストーリーです。

女子高生の桃園奈々生は、ギャンブルスキの父親が借金を残して蒸発。取り立て人に家を追い出されて途方に暮れていた時、犬に追われるミカゲに出会います。

身の内話をすると、「家を譲る」と言い残して立ち去っていきました。行くところもないので、ミカゲに渡された地図を頼りに向かうとそこには廃れた神社があるのでした。

なにやら、怪しい雰囲気。「ミカゲ様おかえりなさい」という声がして・・・そこには、神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹が住んでいました。

実は、ミカゲが20年以上放棄していた土地神の責務も譲渡されてしまって、女子高生の奈々生は土地神になってしまったんです。こうして神使達との共同生活が始まります。

最初はバタバタとコミカルな印象でしたが、この漫画とっても奥深いんですよ。奈々生と巴衛の縁は実は500年前にさかのぼります。

奈々生と巴衛がだんだんと惹かれあっていく様は、少女漫画の要素満点です。妖と人間の恋の行方はどんな結末になるか、最後まで目が離せませんよ。

⑩中華後宮奇譚！不思議な力で事件の解決『後宮の烏』

「後宮の烏」は特別な力をもつ烏妃が後宮の事件を解き明かしていく中華後宮を舞台にした物語です。

「後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃（うひ）」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。彼女は特別な力を持つという。」アニメの冒頭に必ず登場する言葉です。

決して皇帝のお渡りのない特別な妃である烏妃。名前は寿雪（じゅせつ）。まだあどけなさが残る彼女は特別な力で後宮の事件を解決していきます。

後宮の奥深く待女も置かず、ただ一人で黄金の鶏、星星（しんしん）と暮らしています。時折、頼みごとの依頼をするものが尋ねる以外は誰も訪れません。

そんな中、時の皇帝・高峻（こうしゅん）が、ある依頼のため寿雪のもとを訪れます。ここから、孤独に暮らす烏妃が事件を解決しながら烏妃と皇帝との間の歴史が紐解かれていきます。

私の場合、アニメから入ったのですが何と言っても画像が美しいのが印象的なんです。怪しげな雰囲気の烏妃が、術を使って願い事を解決していきます。

中華後宮を舞台に事件解決をしていくため、少々「薬屋のひとりごと」に似ていますが、術を使う点や烏妃の中に封印している烏漣娘娘（うれんにゃんにゃん）の存在も神がかっていて別物です。

ある日突然、烏妃に選ばれた寿雪。人と関わらぬよう生きてきたのに、皇帝を始め徐々に彼女の周りには人が集まってきます。死ぬまで一人なんて寂しすぎますよね。少しづつ心を開いていく寿雪と彼女に寄り添っていく高峻がこの先穏やかに過ごせることを祈るばかりです。

『薬屋のひとりごと』のあらすじも紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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⑪貸本屋？実は妖怪の悩み相談所『向ヒ兎堂日記』

「向ヒ兎堂日記」は、明治維新後に妖怪の存在を否定する時代に、妖怪書物を取り扱う貸本屋で起こる物語です。

時は明治時代、文明開化の華やかな頃、妖怪関係の書物を隠れて収集する貸本屋がありました。その名は「向ヒ兎堂」。

世の中は、かつての陰陽寮を母体とする国の機関である違式怪異取締局によって、妖たちと、彼らのことを記した怪談が取り締まられていく時代です。

向ヒ兎堂には、人間に化けた妖たちが集まるようになっていました。そこで、店主である、兎崎伊織は猫又の銀、化狸の千代ら仲間達と、妖怪の悩み相談所を開くことにします。

伊織は、人間でありながら鬼や天狗に育てられ、妖を見ることができる不思議な片目を持つ青年です。そのため、妖禁止の時代に反し、妖たちと自分の居場所を存続しようと戦います。

伊織の出生の秘密は？そして、最後に妖たちは消え失せてしまうのか？後半から大きく物語が動き出すので、一気に読み入ってしまうでしょう。

妖たちの相談事は、なんとも温かい雰囲気で物語が終わっても、どこかに向ヒ兎堂があるかも？なんて願ってしまう感じです。妖の方が純粋なのかもな・・なんて思ったり。

下記の記事でもう少し詳しく、『向ヒ兎堂日記』のあらすじや登場人物を紹介しているので併せて読んでみてくださいね。

『向ヒ兎堂日記』その本屋、妖怪の悩み相談所！？あらすじ・感想を紹介！舞台は明治時代。文明開化で時代が移り行く頃、妖怪関係の書物を隠れて収集する貸本屋がありました。その名は向ヒ兎堂。 店主の兎崎伊織は...

⑫蟲がおこす不思議な現象を解明する『蟲師』

およそ遠しとされしもの。
下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。
それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、
いつしか総じて『蟲』と呼んだ。

引用：蟲師1巻冒頭ページから

「蟲師」は、蟲の事象に対処する蟲師である主人公が遭遇する、蟲が引き起こす現象の謎を解いていく物語です。

動物でもない植物でもない生命体「蟲」。それらは時に、不思議な現象を起こし人間たちに災いとなります。

そんな蟲によって引き起こされる事象に対処していくのが「蟲師」です。蟲師を生業にしている主人公のギンコが、さまざまな蟲が引き起こす事象を紐解いていきます。

時代背景は「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代の設定。まだまだ、みなと違う物への差別や疎外が強いこの時代、蟲によって引き起こされる怪奇現象は、人々にとって恐ろしく思えたでしょう。

現実では存在しない蟲。得体の知れない生命体ですから、何が起こるかわからない。蟲師はそんな虫たちを研究しています。

そこは、現代的ではありますが、蟲が引き起こす現象は解読不明で蟲師たちの研究によって解決策が導き出されていきます。

一話完結で、徐々にギンコの過去も出てきます。なぜいつもタバコすってるんですかね。あと隠している左目は？当時にしては珍しい白い紙。ギンコもまた謎めいていますね。

蟲と関わることになった人間の失望感や、実直に向き合う姿は読んでいて切なくなりますね。どの話も心に残り、話によっては「来年はどんな年を迎えるのかな」なんて考えたりもして、蟲が本当にいたら厄介ですよね。

もう少し詳しく、『蟲師』のあらすじや登場人物を紹介しているので併せて読んでみてくださいね。

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⑬妖怪はあなたのそばに存在する！？『もっけ』

「もっけ」は、妖怪や自然と人間の共存を軸として、姉妹が成長していく物語です。

子どもの頃、大人には見えない「何か」を見たことはありませんか？「3歳までは子どもは神童である」なんて言われることがあります。

人が生きている傍には妖怪たちがすぐ近ます。ただ、大人になってしまった私たちには彼らを感じることも見ることがなくなってしまったんです。

「もっけ」とは勿怪と書き、妖怪のことです。妖怪が見える姉・檜原静流（ひばらしずる）と、妖怪に憑かれやすい妹・檜原瑞生（ひばらみずき）は、その体質のため彼岸のモノと関わらずには生きていけません。

思い悩んだ両親は、副業で拝み屋をしている祖父と祖母の暮らす田舎に預けることに。妖怪や自然との共存をを学びながら成長していく二人が描かれています。

物語では日本の妖怪たちが登場します。その点はファンタジーというよりは、きちんと妖怪を紹介した漫画と言えます。妖怪好きの興味をそそるでしょう。

舞台は作者の出身地である栃木県の農村地で、田舎の風景はどこか懐かしくほっとします。私たちのすぐそこに、妖怪たちは存在しているのかもしれませんね。

⑭付喪神は敵？見方？戦いの果てにあるのは・・『もののがたり』

「もののがたり」は、付喪神に大切な家族を奪われ憎む青年と、付喪神と共棲し家族として大切に思う少女。付喪神への真逆な思いを持つ二人が出会い、共に成長していく物語です。

付喪神とは、日本に伝わる長い年月を経た道具などに精霊が宿ったもので、人間を襲い恐怖を与える存在とされています。

岐兵馬は、「塞眼（さえのめ）」という日本政府神祇省所轄で、御三家の一つである岐家（くなとけ）の次男で付喪神を鎮める役割を担っています。

彼の兄と姉は、唐傘という付喪神に殺されてしまい、兵馬は付喪神に対し憎悪を抱いていました。そんな兵馬のことを心配して祖父である岐造兵は、付喪神の理解を深めるために京都にある長月家へ居候の試練を与えるのでした。

長月家には、大学生の長月ぼたんが主として婚礼家具の付喪神たちと暮らしています。彼女は他に家族はなく、6対の婚礼家具の付喪神が唯一の家族でした。

実はぼたんは、稀人をその身に宿しており、｢憑坐（よりまし）｣と呼ばれる存在。婚礼家具の付喪神が稀人が覚醒しないよう結界を貼っています。

兵馬は、ぼたんを狙う付喪神たちから守り、徐々に付喪神への理解を深めていきます。二人の心の成長と付喪神との戦いがこの物語の見ごたえと言えるでしょう。

⑮怪異に翻弄される少女たちの結末は？『化物語』

「化物語」は、高校生の阿良々木暦が怪異（かいい）に関わった少女達と出会い、その怪異にまつわる事件を解決していく物語です。

阿良々木暦は、春休みに吸血鬼に襲われて以来この世界の不思議である怪異との縁に引き寄せられるようになります。

2年間ろくに会話すらしたことがない病弱なクラスメイトである戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが全くと言っていいほどありません。これは、まさしく「怪異」の仕業。

はたして、戦場ヶ原ひたぎの体重を取り戻すことができるのでしょうか。

とにかく絵が綺麗で、言葉のやり取りがテンポよく続くのが面白いです。暦は、怪異の現象に悩む女の子たちを助けるべく解決のために奮闘します。お節介すぎるような感じもありますが、彼なりの正義なのか・・

怪異とは？「道理では説明がつかないほど不思議で異様なこと」とされていますが、はっきりした定義はなく、神や悪魔として実体を持つ場合もあれば、幽霊のように姿形がない場合もあります。

どれも、人間の強い願いに反応して認識されるのです。本人たちの心の状態が強く反映されているということです。本当に恐ろしいは、人間自身なのかもしれませんね。

妖怪漫画が読めるのは？アニメで見る方法も併せて紹介

お気に入りの妖怪漫画を得して読みたいですよね。「いろんな漫画サービスがあってどれがいいかわからない・・」そう思っている人も多いはず。

そこで、この章では、妖怪漫画が読めるおすすめの漫画サービスを紹介していきます。大好きな漫画をお得に読んでみましょう。

また、今回紹介した妖怪漫画の中にはアニメ化された作品も多数あります。アニメが見れるサービスも併せて紹介していくので是非参考にしてみてください。

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おすすめ妖怪漫画まとめ

数多くある妖怪漫画の中から作者おすすめの妖怪漫画を紹介してきました。気になる漫画はありましたか？

「いやいや、こっちの妖怪漫画の方がおすすめよ！」そんな方はぜひ私にも教えてくださいね。

どの漫画もストーリーがしっかりしていて、読み進めると夢中になって読みふけってしまいます。

妖怪漫画は、非現実的な世界で起こるちょっと怖いけど、ワクワクしたり癒されたり、本当は出会ってみたい・・なんて思えるから不思議です。

もしかしたら、あなたの隣で一緒に妖怪漫画を読んでいるかもしれませんね。あなたの一番お気に入りの妖怪漫画を見つけてみましょう。

ご意見ご感想がありましたらご連絡くださいね。