ファンタジー

「月華国奇医伝」少女が医術で世界を変える!?あらすじ・感想を紹介!

病や怪我を、薬師の薬湯だけで治療をしていた時代の月華国。そんな時代に、医術で病気を治す医術師が存在しました。

若き医術師、胡葉が仲間と医術師として様々な困難や国難を乗り越え成長していきます。中華風宮廷医術ファンタジーの物語です。

皇太子、景雲が胡葉を王都に連れて行く本当の狙いは?それぞれの思いを胸にいざ王都へ!

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『月華国奇伝』の作品情報

『月華国奇伝』の作品情報
  • ジャンル:ファンタジー(医療もの)
  • 作者:ひむか 透留
  • 出版社:KADOKAWA
  • 連載誌:月刊ASUKA

女性が主人公の医術ファンタジーです。それに加えて中華風宮廷の物語ですから、面白そうだと気になる人も多いはず。

絵も綺麗で、どんなストーリーか気になるところですよね。主人公、胡葉は天才的医術の技術と知識を持った若い医術師です。しかし、彼女には大きな欠点があるのですがそれはいったい何なのでしょうか。

主人公の胡葉は、初めての土地である王都で助手のシングダムと共に医術所を開くことになります。しかし、その裏では政治の世界の陰謀が見え隠れ・・果たして胡葉は、この新しい地でどうなっていくのか?

『月華国怪奇』のあらすじ

 

御家騒動で、遊学中に命を狙われた皇太子・景雲と護衛武官の時英。敵から逃げる際に時英が肩に大きな傷を負ってしまいます。一刻を争う事態に、景雲は町で噂の医術師の元に駆け込みます。

そこで出会ったのが医術師と名乗る胡葉。見た目は少女のような彼女が、時英の傷を縫い合わせて治療するというのです。

その時代、医術はまだまだ浸透していない時代で薬師の薬湯や、祈祷などで病を治すのが一般的だったため、傷口を縫い合わせるなんて恐怖でしかなかったでしょう。

本人の了解を得て、麻酔をし傷を縫い合わせ行きます。手術は成功!しかし、実は胡葉が手術をするのはこれが初めてでした。

シングダムに、初めての手術が終わった後緊張の糸が切れたのか腰が抜けて「怖かった」と・・しかし、「楽しかった」と話します。ちょっと怖い気もするのですが見ていただけで手術ができるなんて天才なんでしょうね。

胡葉の技術に惚れ込んだ景雲は、ある思惑を胸に治療費の支払うためと言い王都に誘うのです。ここから、胡葉の医術師として歩みがはじまります。

『月華国怪奇』の登場人物

ここからは、『月華国怪奇』の登場人物を紹介していきます。それぞれの役どころを押さえておきましょう!

郝 胡葉(かく こよう)

月華国の西南の地、蘭州に住む医術師の郝ノアの娘。銀の髪と碧の瞳という、月華国人では珍しい容姿でとても綺麗な娘です。父ノアが月華国の西方の国・西胡出身でその髪の色と瞳は父譲りなのでしょう。

物語の中でも、王都で胡葉はやはり目立つ存在のようです。胡葉は、極度の筋肉フェチで王都行きも鍛えられた筋肉見たさに決断したほど。この点はちょっとびっくりするくらい重度なんです。

彼女の知識量は計り知れず、胡葉が王都に出発した後に戻った父ノアが心配するほどなんです。彼女は王都でどんな医術師になるのでしょうか?

シングダム・セーンサク

郝家の者で胡葉の助手でもあります。月華国の南にあった亡国、南金国の出身。通称はシンです。彼の作る料理は絶品で、作中でも出てきます。

胡葉とは、医術師の助手としてもですが彼女のことをよく知った人物で常に彼女のそばにいて支えているように見えます。兄のような感じですかね。

物語の中で、シンの過去の話が出てきます。彼が、郝家へやってきた話もこれから出てくるかもしれませんね。

白 景雲(はく けいうん)

月華国の第一皇太子です。切れ者で武芸もそこそこの腕前ではあるのですが、体力がないんです。胡葉にはまだ身分を隠している状態。

胡葉は、身分が高い人だという認識があるものの第一皇太子だとは気づいていません。偶然出会った胡葉をある目的で王都へ連れていきます。この思惑はうまくいくのでしょうか。

柳 時英(りゅう しえい)

景雲の近侍の護衛武官です。景雲とは従兄弟(時英が年上)。物語の初めに賊に襲われ肩に大怪我してしまい、胡葉の外科手術患者第一号となった人物です。

小さい頃から、景雲につき共に成長してきた時英。景雲のことを一番近くで見ていた彼は、景雲の信頼を受ける存在と言えます。

蘆貴妃(ろきひ)

月華国皇帝の寵愛を一身に受ける貴妃。第一皇太子である景雲の命を常に狙っています。その目的は、自身の息子白游を継承者にするためのもの。

その思惑はうまくいくのでしょうか?しつこく景雲につきまとい命を狙ってきます。

白 游(はく ゆう)

第三皇子で蘆貴妃の息子。母、蘆貴妃は息子を継承者にするために景雲のことを嫌い、暗殺を企てます。

しかし、当の本人は景雲を敬愛して止まないのです。旅から戻った景雲に会いに行ったり、景雲が出入りする医術院が気になりこっそり確認にいくなど、本当に景雲を尊敬しているのが伝わります。

天声(てんせい)

輪教の神司長。胡葉が王都に到着後偶然出会います。6巻で「山の祟り」の実態を調査すべく極秘で李州へ向かう景雲。天声たちと出くわしその後・・・現在の輪教の神司長に昇り詰めるまでの過去が描かれています。

胡葉を一目見て興味を示し、再会を待ちます。胡葉にとってどんな存在になるのか?

姜 文洙(きょうぶんしゅ)

街中で出会ったセクハラ爺さんが、実は皇帝を助け導く太子である姜文洙だったのです。胡葉にも、助言してくれたりします。

物語の中で、薬師の母である郝 麗月(かく れいげつ)を知っているようなんです。過去に何かあったのか?母、麗月とどんな関係なのか気になるところです。

『月華国怪奇』見どころポイント

作者である、ひむか 透留が看護師の資格の持ち主であるため医術の描写は本格的。説明もわかりやすいから医術の知識がなくても理解できます。なんでも、麻酔科医、外科医、精神科医の友達にも相談しつつ書いてるとか。

中国宮廷が舞台で、冒頭に月華国の成り立ちの話があります。物語に出てくる月の女神「月季」が月華国を作ったとされています。その神話が浸透しているのでしょう。初めて胡葉を見た景雲がおもわず「月季」と思ってしまったのはこの神話のためでしょう。

若い天才医術師、胡葉が次々と病名を言い当て治療していく展開は、テンポよく進むので読みやすく手術の説明も丁寧なのでわかりやすいですよ。

4巻では医術所開業に向けて悪戦苦闘の中、注射針の準備だけが進みません。ゼロから注射針を作れる職人を探さなければならないんです。注射針の作り方が丁寧に説明されていて注射針になるまでの工程がよくわかります。

医療従事者でなくても、わかりやすい説明なのでこの時代こんな技術があったかは少々疑問ではあります。

しかし、「私失敗しないので」の台詞の大門未知子を彷彿させるような印象なんです。胡葉の自身に満ちた様子には引き付けられます。

『月華国怪奇』を呼んだ筆者の感想

胡葉が年齢15歳というのも驚きですが、少女のような彼女が医術師っていうのもちょっと信じがたい感じだし、時英の手術が初めてというのも驚きです。

ちょっと乱暴な感じはしますが、物語だからありなのかもしれません。ただ、胡葉の知識量は相当なもので、父親が天才というのですから今後彼女が見せる診察も気になるところです。

絵が綺麗なのも魅力ですよね。胡葉は、黙っていればとても美しい娘ですが熱烈な筋肉フェチなんです。王都へ向かう理由が素晴らしい筋肉が見られるからなのはびっくりします。

医術師として一生懸命な胡葉。しかし、知らぬうちに景雲の権力争いに巻き込まれていきます。これから、どう展開していくのか見ものです。

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